【ミャンマー】再び戦闘が激化。タイ側国境の町で増加する避難民の子どもたち。学校の生徒数は1.6倍に。
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「【ミャンマー人道危機】命の危険が迫る避難民に緊急支援を」
2021年2月にクーデターが起きてから、少数民族武装勢力と国軍との間で散発的に戦闘が続いていましたが、先月もまたとりわけ激しい戦闘がありました。ミャンマー国境沿いの村、タイのターク県メーソットにいるピースウィンズの日本人スタッフから、最新レポートです。
ミャンマーでの戦闘が激しくなるたび、数千人規模の人々がタイ側に流れてきます。2~3日タイ側で過ごして、戦闘が収まるとミャンマーの家に戻る人もいれば、家に帰るには遠い、あるいは家に戻ると身の危険があることなどから、そのままタイで避難生活を続ける人もいます。このようにして、戦闘のたびにタイ側にいる避難民数は、右肩上がりに増えています。
ミャンマーとタイの国境を行き来する流動的な状況が続いていますが、子どもには教育を受ける権利があります。また、教育機会を提供することが必要です。ミャンマーの子どもたちがタイ国内で正式な教育機関に入学することは難しいため、「移民学校(Migrant Learning Center)」と呼ばれる教育施設に通っています。ここに通う子どもの多くは、国境沿いの地域カレン州、カヤ州、ミャンマー北部のカチン州、チン州など)から避難してきています。ミャンマーにいる親元を離れて寮生活をする子どももいれば、家族で避難してきた村から移民学校に通ってくる子どももいます。ここで教える先生もまた、市民不服従運動に参加してミャンマーから逃れ、ほとんどボランティアで移民学校の教員をしています。2021年2月のクーデター以降、この移民学校の生徒数は、1.6倍にも増加しています。
いま、学校は夏休みです。最も暑い時期の3月~5月中旬が夏休みで、5月下旬から学校が再開されます。
私たちは学校が再開される時期にあわせて、慢性的に不足している衛生用品(石鹸や洗剤、歯磨き粉)や生理用品を子どもたちに配布できるよう、準備を進めています。
本事業は、個人・法人の皆さまからのご寄付ならびにジャパンプラットフォーム(JPF)からの助成にて実施予定です。