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【パレスチナ】ガザ地区で子どもを含む400人以上が犠牲に。停戦発効中のイスラエル軍による空爆を受けて
3月18日未明、2025年1月19日からの停戦発効中にイスラエル軍はガザ地区全域で激しい空爆を行い、多くの子どもを含む400人以上の市民が死亡しました。ピースウィンズのスタッフや関係者の全員の無事は確認されています。
この停戦期間中もガザ地区は予断を許さない状況が続いていました。無人機などによる散発的な攻撃があり、恒久的戦闘停止を目指す停戦合意の第2段階に向けた協議は一向に進んでいませんでした。3月2日からはガザ地区へのすべての人道支援物資の搬入が、3月9日には送電が停止し、人びとの生命が再び危ぶまれていました。
そのような中でも、人びとは2月下旬から始まったラマダン(断食月)を守り、日没後の食事を家族や親戚と楽しむ様子が見られるなど、部分的ながらも日常が戻ってきたようでした。何より大規模な空爆と砲撃に怯えずに暮らせるようになったことに私たちもひとまず安堵し、紛争で中断した活動の再開や、復興フェーズを見据えた支援について、ガザ地区内の関係者と協議を始めていました。
そのタイミングでの一方的な停戦の破棄と、殺戮の再開には憤りを禁じ得ません。イスラエル軍による攻撃で民間人がこれ以上犠牲とならないよう、国際社会は、停戦の継続を強く働きかけてください。
ピースウィンズはいかなる武力行使にも賛同しません。そして、一日も早い民間人への攻撃の停止と停戦の再開、食料等人びとの生命維持に不可欠な物資の搬入再開を強く求めます。