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私たちの活動

【台湾花蓮地震】震災から1年、被災地の復興と現在も続く支援活動

昨年、台湾花蓮市を襲ったマグニチュード7.2の地震から、1年が経過しようとしています。震源地は台湾東部の花蓮県沖およそ25キロの海域で、花蓮県花蓮市では建物が倒壊するなど甚大な被害をもたらしました。

空飛ぶ捜索医療団では、発災直後から情報収集を開始。台湾現地パートナーと連携して緊急支援を実施し、現在も復興支援を行っています。

特に大きな被害を受けた「天王星ビル」の解体後、被災世帯の皆様に商品券を配布するなど、刻一刻と変化する状況や被災者の方々の声をもとに、その時々のニーズに合わせた支援活動の改善と拡充を図ってきました。

発災から1年。花蓮市内の復興の現状と、現在も続けている私たちの支援活動についてレポートします。

未だ震災の爪痕が残る花蓮市内の状況

観光名所である太魯閣(タロコ)渓谷は、震災から1年が経った現在も閉鎖されており、復旧には数年かかるといわれています。解体や補修が進んでいない地域もあり、復興に向かう住民の方々にとって、生活の中で常に防災と備えが必要になっています。

「危険」と書かれた赤紙が貼られ、住めなくなってしまったマンション

また、今回防災バッグの配付を行った各小学校の校長先生、担任クラスを持つ先生方に被災後の状況についてうかがうことができました。

以前より地震や台風などの被害が多いこの地域では、建物の耐震補強や日頃からの防災教育・訓練を、これまで何度も重ねてきたとのことです。それでもなお、校舎の地盤が傾いていたり、地震のときにできた亀裂の跡が壁に残っていました。

補修後も亀裂の跡が残る校舎の壁
「地震の予防と減災はみんなで」と防災スローガンが書かれた給水機

当時、授業中だった子どもたちは、大きな揺れがきたときすぐに机の下に隠れ、揺れが収まってから先生の指示に従って校庭に避難しました。幸い迅速な行動でケガ人は出ず、無事に下校はできたものの、住んでいたマンションが崩れてしまい、遠方へ引っ越さなければいけなくなった生徒が十数名いたといいます。

引っ越ししなければいけなくなった子どもたちが転校しなくて済むように、各学校では寄付を募り、通学に必要な経済的支援を続けているそうです。

防災バッグの配付で小学校へ笑顔を届ける

2025年3月5日(水)、台湾花蓮縣花蓮市内の中原國小学校・忠孝國小学校・北濱國小学校にて、1039名の生徒への防災バッグの配付を行いました。

昨年、一般社団法人 Think The DAY様よりご寄付をいただき、2024年4月に被災した花蓮市への防災支援として12月より実施しています。

防災バッグには、衛生用品や文房具など、使っていただけるように中身をカスタマイズした十数品目の生活用品が入っています。受け取った子どもたちは、とても興味深そうにバッグを開けて中身を確認していました。

また、日本からの支援にお礼がしたいと、あるクラスでは子どもたちが放課後の部活動でウクレレを披露。この日のために、小学校低学年~高学年の30名ほどの学生が、日本のアニメ曲を練習してくれていました。

防災バッグの配付事業は、4月にも別の3校にて約3300名へ対して行う予定です。

一人ひとりに寄り添う支援を

まだまだ復興途中の花蓮市ですが、笑顔を見せてくれた子どもたちの生活をこれからも守れるように、学校や教育省とも連携して、空飛ぶ捜索医療団は今後も花蓮に寄り添う支援を続けていきます。

継続的な支援のお願い

被災地の皆様が一日でも早く元の生活に戻れるよう、そして心身ともに健康で過ごせるよう、私たちは支援活動を続けてまいります。今後とも、皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

▽湾花蓮地震 緊急支援特設ページ
https://lp.peace-winds.org/support_taiwan_earthquake
▽台湾花蓮地震 緊急支援(Yahoo!ネット募金)
https://donation.yahoo.co.jp/detail/925074

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