【ウクライナ】学校に教育機材を提供しました
9月に入って、ロシアによる攻撃が続くウクライナでは新学期が始まりましたが、学校の中には戦争の影響により、子どもたちが安心して学んだり遊んだりすることが難しい状況が続いているところがあります。ピースウィンズはこうした状況を少しでも改善するため、学校に教育機材を提供してきました。
●村唯一の学校に音響機材などを提供
昨年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻。その3日後からおよそ1ヶ月の間、ロシア軍に占領されたブチャ地区モティジン村にある学校は、ウクライナ軍が一帯を奪還するまでの間の激しい戦闘によって、校舎が激しく損壊・焼失してしまいました。
学校の修復は急いで行われたものの、学校内の家具、ピアノや音響設備、体操のための器具など、学校生活を送る上で欠かすことのできない多くの機材が不足していました。そこで、ピースウィンズは、学校からの要望を聞いて、机、椅子、電子黒板、ホワイトボード、電子ピアノやフロアマット、ウクライナで人気のテコンドーの練習に使うマネキンなどを提供しました。
夏休みが始まる前の終業式にはピースウィンズのスタッフも招かれ、ピアノやマイク、スピーカーが活用されている様子を見せてもらうことができました。
夏前の終業式にて
ピアノを弾いた音楽の先生は、「使いやすい、とても良いピアノです」と嬉しそうでした。東部ドネツク州から転勤して1年というこの先生は、こんなことも話してくれました。
「モティジンに初めて来た時、何もかも破壊されていてショックを受けました。最初の1年はリモート授業を行い、その後半年は対面授業ができましたが、教師も生徒たちも必要な資材や機材が足りない状況でした。そんななか、ピースウィンズの支援が受けられると聞いて大喜びしました。提供してもらった機材はどれも機能的で、教師的に言うなら『12点満点』です」
モティジン学校では新学期を迎えました。ピカピカの机や椅子が子どもたちの新たな生活を支えてくれるはずです。
※ウクライナにおけるピースウィンズの支援活動は、みなさまからのご寄付やジャパンプラットフォームからの助成金により実施しています。