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【イラク】シリア難民支援:誰もが享受すべき安全な住まいと尊厳を取り戻すために

ピースウィンズは2018年から、米国国務省人口・難民・移住局(PRM)からの助成金と皆さまからのご寄付により、アルビル州・ドホーク州の6つのシリア難民キャンプで、シリア難民世帯に丈夫な住まいを提供するため、住まいを改善する事業を実施してきました。
 
2020年からはアルビル州の4つのシリア難民キャンプで、特に障がいのある方や高齢者など、移動に困難を抱える方を焦点にした住まいの改善支援を始めました。日々の生活の中での困難を緩和できるよう、和式トイレを西洋式に変更したり、風呂場に手すりや腰を下ろすスペースを設けたり、段差のある玄関にスロープを設置するなど、ユニバーサルデザインに配慮しています。また、シリア難民キャンプ内にある公共施設についても、障がいのある方や高齢の方がより利用しやすくなるようにスロープや側溝板を設置するなど、インフラを整えました。
 
2022年9月30日、これまでのエルビル州のシリア難民キャンプに加え、ドホーク州のシリア難民キャンプにおいても障がいのある方や高齢の方の住まいを改善する支援を開始し、2023年には613世帯の住まいの改善を行うとともに、キャンプ内の管理事務所やヘルスセンター、学校、子どもたちのリクリエーション施設といった43の公共施設のアクセスを改善しました(関連記事はこちら)。2024年はあらたに600世帯の住まいの改善と28の公共施設のアクセス改善を支援する予定で、対象世帯の選定・対象世帯向けオリエンテーションなどを経て、現在、改善工事が本格的にスタートしています。
 

対象世帯の住まいでアセスメントを行うスタッフ(写真左)

 

支援対象のキャンプ内公共施設で技術アセスメントを行う当団体スタッフ(写真右左)

 
改善工事では、雇用創出の一環として、支援対象キャンプのシリア難民を本改善工事の作業員として雇用し、短期雇用の機会を提供するキャッシュ・フォー・ワーク(Cash for Work, CfW)を実施しています。
 

CfWで住まいの改善工事に従事するキャンプ住民

 
2011年に始まり、終息がみえないシリア内戦。ピースウィンズが支援を行うイラク北部クルド人自治区には今もなお27万人のシリア難民が避難生活をおくっています。ピースウィンズは、シリア難民の生活を改善し、誰もが享受すべき安全な住まいと尊厳を取り戻すために支援を継続していきます。
 
※本事業は、米国国務省人口・難民・移住局(PRM)からの助成金と皆さまからのご支援で実施しています。

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