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私たちの活動

在スーダン日本大使が見守るなか今期の井戸掘削スタート

クリスマス前日の12月23日、スーダン南部のジョングレイ州内で、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)による井戸掘削が、いよいよスタートしました。隣国ウガンダから、業者が大型掘削機械を持ち込み、実際に掘削をする村まで案内すると、村人たちが期待を込めた目で集まり、作業を見守りました。実際に井戸から出る水を使えるようになるのは少し先ですが、住民たちにとっては大きなクリスマスプレゼントとなったでしょう。

井戸掘削を知り集まってきた人びと

井戸掘削を知り集まってきた人びと
(C)Peace Winds Japan

集まってきた住民が、期待を口にしました。
「今日から掘ってくれるの? ああ、これで私たちの村にも水が出る! アーメン!」
「今も、水には本当に苦労しているのよ。いつも使う井戸は、すごく込んでいて何時間も待たないとくめないの。本当に本当にありがとう」
今期1本目のこの井戸は、マロー(Malou)村とラングバールE(Langbaar E)村の両方の村の住民が一緒に使えるようにという前提で場所が決められました。というのも、Malouには多くの帰還民が定住し始めていて水が足りなくなっています。Langbaarという地区の中には、村に当たる単位が4つ以上あるにもかかわらず、井戸が2本しかなく、いつ見ても水くみ用の20リットル入るポリタンクが200個以上並んでいたのです。
井戸掘りと一言で言っても、掘削用の大型機械を積んだトラックは全部で4台、これまで村にはこんな大きな機械が入ったことはないそうです。そして今回は、この最初の瞬間、つまりドリルが地面をえぐり、50メートル以上下にある地下水に向かって掘り進んでいく様子を、ちょうどPWJ事業の視察にこられた在スーダン日本大使館の石井祐一大使が見守りました。

井戸掘削を知り集まってきた人びと

井戸掘削を知り集まってきた人びと
(C)Peace Winds Japan

今乾期前半で予定している28本の井戸掘削のうち、20本は日本政府(外務省)の協力を得て事業を進めます。連携して事業を進めている立場の石井大使に、実際にPWJの事業地や活動をご覧いただけたのは意義深く、スタッフ一同、非常に励まされる思いでした。

石井大使、子どもたちと記念撮影。右端がPWJ備中

石井大使、子どもたちと記念撮影。右端がPWJ備中
(C)Peace Winds Japan

井戸の掘削作業を翌日24日に終了。このあと掘った穴の上部をコンクリートで固め、手押しポンプを取り付ける工事が必要ですが、新年には村の人たちはきれいな水を使うことができるようになります。

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