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私たちの活動

トイレ新設のパナペット小学校でトイレット講座

ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)がトイレを建設したスーダン南部ジョングレイ州のパナペット小学校で10月20日、トイレの引き渡し式に合わせて「トイレの使い方講座」を実施しました。パナペット小学校には井戸はあるものの、これまでトイレはなく、なかには「今までトイレで用を足したことがない」という子も。講座では、トイレでのかがみ方などの実技と、なぜトイレが大切かという理由を、しっかり学習しました。

トイレの説明を聞く児童たち

トイレの説明を聞く児童たち (C)PWJ

パナペット小学校は児童数約500人。PWJは2009年5月から、この小学校に、男子用3室、女子用3室のトイレを建設していました。
トイレ講座に参加したのは、各学年から選ばれた児童20人と先生・保護者8人。トイレや井戸の講座を何度も開いているPWJスーダン人スタッフのマニョックが、トイレを使わないと下痢などの病気が発生することなどを説明しました。

トイレ練習をのぞきこむ

トイレ使用をのぞきこむ (C)PWJ

その後は、参加者がいくつかのグループにわかれてディスカッション。これは、ただ講師の説明を聞くより、話し合いのなかで自分自身で気づいた方がしっかり頭に残りやすいという考えからです。
次は、実際に用具を使って、手の洗い方などの説明。このような具体的な話の方が、子どもたちも興味をそそられるようです。最後に、みんなで集まってトイレへ移動し、かがみ方を実践。トイレがまるで小舞台になったかのように、参加者が周りを取り囲んでいました。

アベニィさん

アベニィさん (C)PWJ

参加者の1人、アベニィさん(13歳)は、難民キャンプではトイレを使っていた様子。「学校にはトイレがなく、外でしなければいけなかったので、いやでした。トイレができて、とてもうれしい。みんなにもトイレの大切さを知ってほしいので、今日のような講座があってよかった」

ジェームズ君

ジェームズ君 (C)PWJ

一方、これまでトイレを使ったことがなかったというジェームス君(12歳)は「トイレが必要ということがよくわかりました。外ですると、回りまわって病気になるから」と話してくれました。

「今度はみんながトイレ先生になって、友だちや家族に、トイレの大切さと使い方を説明してください」。講義はそんな言葉で締めくくられました。
※パナペット小学校のトイレ建設は、ジャパン・プラットフォームの協力も得て進めています。

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