
アフガニスタンAFGHANISTAN

アフガニスタンでの活動
タリバン政権下にあった2001年7月~9月にかけて、アフガニスタン国内での支援を開始するための調査・準備を実施。同年に勃発した紛争直後より緊急支援を開始し、その後も、干ばつや地震などの自然災害、隣国からの帰還民の流入、さらには経済状況の悪化や食糧価格の高騰など、複合的な課題に苦しむ人びとへの支援を継続してきました。
近年は、レジリエンス強化のため、現地NGOとともに持続可能な生計の向上や教育環境の改善といった事業にも取り組んでいます。
アフガニスタンの基礎データ
- 大陸・エリア
- 国・地域
- 首都
- 面積
- 人口
- 民族
- 言語
- 宗教
アフガニスタンで解決したい課題を教えて!

アフガニスタンでは、長年にわたる紛争や自然災害の影響で社会や経済が深刻に疲弊し、長期的な人道危機に直面しています。2021年には、過去最悪レベルの干ばつが発生しました。また、同年8月にはタリバン暫定政権への政変を受けて、それまで人々の生活の多くを支えていた国際社会からの支援が大幅に撤退し、社会が混乱して暮らしは急激に悪化しました。
さらに2022年アフガニスタン南東部地震、2023年アフガニスタン西部地震、2025年アフガニスタン東部地震などの大規模な地震による甚大な被害、パキスタン政府とイラン政府の移民政策の影響に伴う帰還民流入の急増も加わり、人道危機が深刻化しています。
このような複合危機のなかでも、喫緊の課題の一つとして食糧危機が挙げられます。国民の過半数が十分な食糧を得られず、国連世界食糧計画の2025年11月の報告によると約950万人が飢きん寸前の人道的危機レベルにあるとされています。とりわけ女性や子どもが栄養失調のリスクにさらされており、喫緊の対応が急務となっています。
ピースウィンズの活動を通して、改善されたことを教えて!

2001年以来、国内避難民キャンプでの緊急人道支援、学校や井戸の建設、道路の修復、女性のための収入創出活動など、さまざまな分野での緊急人道支援、復興・開発支援に取り組んできました。
また2013年から2020年にかけては、様々な社会問題に取り組む同国の草の根の団体の育成を図るため、アフガニスタンと他の日本のNGOと協働してアフガニスタン市民社会組織の能力強化プロジェクトを実施しました。
2020年以降は、食糧危機対応とともに養鶏支援を通じたレジリエンス強化を中心に事業展開をしています。緊急食糧支援では、脆弱な世帯の食糧アクセスを改善し、かれらの生命の維持に貢献することができました。また、栄養啓発活動も併せて行うことで栄養改善にも寄与しています。養鶏支援は、緊急食糧支援を行った同じ世帯に対して、養鶏の初期セットの提供と養鶏技能研修を行いました。専門家のサポートも得ながら養鶏に必要なスキルと知識の習得を促進したことで、全対象世帯で卵が採取できるようになりました。これにより、栄養バランスが改善されたことに加え、余剰卵の販売により安定的に収入を得られる基盤づくりに貢献しています。このように、人々の暮らしは食糧保障から経済的安定、健康の向上まで幅広く改善されています。
2020年以降はアフガニスタンの現地NGOと提携し、厳しさを増す食糧危機に対応するため、女性世帯主や障害者がいる最も社会的に困窮した世帯を優先して緊急の食糧支援を実施してきました。
事業期間中には、医療保健の専門家が、妊産婦や授乳中の女性、乳幼児に特に必要な栄養についてや、基本的な感染症予防の知識を人々に伝えることで、より効果的に栄養改善がなされるよう努めました。
今後活動を続けるにつれ、より改善できそうな所は?

アフガニスタンの人々が安心して暮らせる未来を目指し、今後は支援対象をさらに広げ、脆弱な家庭だけでなくコミュニティ全体のレジリエンスを高められるような取り組みを拡充していくことが課題です。また、現地NGOや地域コミュニティと協力して、活動を地域に根付かせ、持続可能な仕組みに移行するサポートも重要になってきます。これらの改善を通じて、紛争や災害で失われてしまった美しい風景を取り戻し、苦しい状況に直面している人々が未来に希望を持てる社会を創っていけるよう、サポートしたいと考えています。
SUPPORTご支援のお願い
支援が必要な人々のために
できること
ピースウィンズは世界各地で起こる紛争や災害などの危機に
いち早く駆けつけ、危機にある命を支援します。
また、傷ついた命が自分たちの力で歩んでいけるよう、
復旧・復興・開発に寄り添います。











































