ACTIVITY
私たちの活動

ハイチHAITI

ハイチでの活動

2010年1月に発生したハイチ大地震の被災者を支援するため、1,000セットのがれき除去のツール・キットと450張のテントを配布しました。その後、教育支援として、のべ32校207仮設教室を建設。9,648人の生徒に、勉強を再開できる環境を整備しました。

また、2021年8月に発生したM7.2の地震に対して、緊急支援を実施しました。

ハイチの基礎データ

国名
ハイチ共和国(Republic of Haiti)
首都
ポルトープランス
面積
27,750平方キロメートル(北海道の約1/3程度の面積)(世銀)
人口
1,158万人(2022年 世銀)
言語
フランス語、ハイチ・クレオール語(共に公用語)
民族
アフリカ系(95%)、その他(5%)
宗教
キリスト教(カトリック、プロテスタント等)、ブードゥー教等

ハイチで解決したい課題を教えて!

ハイチは世界で最も貧しい国の一つです。
現在、国民の80%は貧困状態にあるにも関わらず、政治的不安定、武装集団による暴力の増加による治安悪化によって、経済的および社会的発展が妨げられ続けています。

近年、人口の約60%が農業分野に従事していますが、地球温暖化による乾燥化、土地の荒廃なども影響して農業生産性は極めて低く、食料自給率は45%、米の自給率は30%未満となっています。そのため恒常的に食糧不足が続いており、食料の大半を海外からの輸入と援助に頼っています。
またハイチ全土の主要な病院の4分の3が燃料危機、治安の悪化、略奪により、通常のサービスが提供できない状況に陥ってる中、 不衛生な状況下ではコレラも発生し、保健システムの対応能力を更に圧迫しています。

ハイチは自然災害が多い国でもあります。
特に2010年1月に発生したハイチ大地震、2016年10月のハリケーン災害、そして2021年8月にはM7.2の大地震では多くの被害が出たため、ピースウィンズは発災直後から緊急支援を実施しました。

多くの問題を抱えるハイチの人々が自分たちの力で、治安悪化や災害に負けずに生活ができる仕組みづくりが必要です。

ピースウィンズの活動を通して、改善されたことを教えて!

ピースウィンズは2018年から2020年の3年間、ハイチ南県を中心にコミュニティセンターの建設、防災・衛生活動を実施しました。
女性の生計グループを対象に、地方の名産であるカシューナッツとピーナッツの加工・保存・販売方法などの知識や技術研修を行い、収入向上を目指しました。さらにリスク分析や管理システムの導入等により、食品の安全性向上と品質管理にも取り組みました。
研修に参加した女性グループのメンバーは、地域社会の発展に貢献したいと話しており、今後、これらの活動は、地域社会における雇用を創出し、農家の生産性向上と地域の発展に繋がると考えています。

また、若者が縫製の技術や販売技術を身に付け、製作した衣類等を販売し収益を得られるような研修も実施し、ハイチ国内でのマーケットのニーズを理解し就労・起業の可能性を広げるといった支援活動も継続しています。

今後活動を続けるにつれ、より改善できそうな所は?

ここ近年、政情不安定によりハイチの人々の生活は悪化の一途をたどっています。
生活必需品や石油製品は高騰し、武装集団が食料、飲料水、医療などへのアクセスを不正に管理しているため、物資が手に入りません。そのため食糧不足による極度の貧困、コレラも蔓延しています。

凶悪犯罪も後を絶たず、子どもも犠牲になっています。教室で座っていた生徒が銃弾で撃たれたり、学校への送迎車から誘拐されたりするような衝撃的な事件も起きています。
警察がほとんど機能していない状況下では、住民が自分たちの手で問題解決を図ろうとし、地域全体に予測不能な事態をもたらし、社会基盤の崩壊につながる恐れもあります。治安が極めて悪いため、多くの支援団体はハイチ国に入ることもできず、ハイチの人々は取り残されつつあります。

このようなハイチにおいて、わたしたちは、ハイチの若者や人々が明日への明るい希望や生きる力をもてるように、職業訓練や生計向上のための支援活動を継続しています。
ハイチの人々への支援を継続していくことが、ハイチの人々のこれからの発展を支えることにつながっていきます。

SUPPORTご支援のお願い

支援が必要な人々のために
できること

ピースウィンズは世界各地の地震・洪水・干ばつなどの自然災害と、
紛争や貧困など人為的な要因によって
生命や生活の危機にさらされた人を支援しています。
また、復興・開発のために支援を行います。

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