ACTIVITY
私たちの活動

南スーダンSOUTH SUDAN

南スーダンでの活動

20年以上続いた内戦の終結を受け、2006年からスーダン共和国南部(現在の南スーダン共和国)で支援を開始。支援のニーズに合わせて井戸掘削やトイレの建設を進め、難民の帰還と復興を促しました。

 

現在は、南スーダンにて特に給水衛生支援が必要な中央エクアトリア州およびアッパーナイル州の国内避難民キャンプなどで、給水衛生設備の整備、COVID-19感染予防対策や洪水対策、衛生啓発活動といった支援を実施しています。

南スーダンの基礎データ

国名
南スーダン共和国(The Republic of South Sudan)
首都
ジュバ
面積
64万平方キロメートル(日本の約1.7倍)
人口
1,106万人(2019年 世銀)
言語
英語(公用語)、アラビア語、その他部族語多数
民族
ディンカ族、ヌエル族、シルク族、ムルレ族、バリ族、他多数
宗教
キリスト教、イスラム教、伝統宗教

南スーダンで解決したい課題を教えて!

南スーダンでは、度重なる洪水や武力衝突、物価の高騰や困窮により、人びとは生きるために必要な食料や安全な水衛生環境、安定した生計手段を確保することが困難な状況にあり、避難を余儀なくされている人も少なくありません。

これらに加えて、2023年4月には、スーダン危機が勃発し、スーダンで避難生活を送っていた南スーダン難民やスーダン人をはじめとした難民が南スーダンに逃れてきています。

すでに厳しい状況に置かれている人びとの暮らしは、継続する難民や帰還民の流入によりさらに逼迫しています。
人道支援ニーズと解決したい課題が年々増える一方、国際社会からの支援が縮小しているのが現状です。

ピースウィンズは、特に必要な支援が行き届いていない人びとに焦点をあて、人びとがもともと持っている力を後押しすることで、自分たちの力で課題を乗り越え、尊厳ある生活が送れるよう支援していきたいと考えています。

ピースウィンズの活動を通して、改善されたことを教えて!

ピースウィンズは2006年よりスーダン南部(現在の南スーダン)で活動を開始しました。
これまで、数多くの避難民キャンプや難民キャンプ、学校、医療施設、マーケット含むコミュニティにて給水衛生施設の建設や修理、改修を行って、人びとの安全な水へのアクセスや衛生環境を改善してきました。

また、コミュニティの人びとによる井戸や給水所の管理委員会設置や衛生啓発活動などを通して、人びとが井戸やトイレを維持管理したり、衛生知識を他の人に共有して、コミュニティ全体の給水衛生環境の改善に繋げられるよう支援してきました。

サバクトビバッタ被害を受けた農家に対する支援では、害虫被害を防ぐための農業技術を学び、設置した互助グループによって互いにノウハウを共有できるようになりました。
食料配付支援では、小学校の子どもたちが食料を得られただけでなく、石けんを使用した手洗いなど衛生知識やジェンダーに基づく暴力の予防についても学ぶことができました。

一方的な支援とならないよう、研修、修理や配付活動に人びとの参加を促すなど、人びとが中心となり、オーナーシップを高められるよう日々工夫しながら活動に取り組んでいます。

今後活動を続けるにつれ、より改善できそうな所は?

ピースウィンズは、これまで南スーダンにて、そこに生きる人びととともに主に給水衛生支援活動に取り組んできました。
しかし緊急人道支援が長期化し、かつ複合的な要因による人道支援ニーズの増加から、給水衛生に留まらず、教育や保健などさまざまな視点から課題を解決するアプローチや異なる分野への支援の必要性が出てきています。
さらに中長期的に活動の効果が定着することへの後押しや人びとの課題を乗り越えるためのレジリエンス強化が強く求められています。

そういったことからここ数年では、分野横断型の活動だけでなく、洪水対策の環境整備や漁業技術の研修など、人びとが持っている能力を高める活動に取り組んできました。

これらの活動は人びとが中心となることで、自発的に活動で得た知識やスキルを活用したり、他の人に伝えていったりしています。
これからも中長期的な視野のもと、人びとと協働した活動を通して、一人一人の強さや能力がより一層発揮され、生活が変わっていくよう支援を続けていきます。

SUPPORTご支援のお願い

支援が必要な人々のために
できること

ピースウィンズは世界各地の地震・洪水・干ばつなどの自然災害と、
紛争や貧困など人為的な要因によって
生命や生活の危機にさらされた人を支援しています。
また、復興・開発のために支援を行います。

活動エリア

支援している国を選ぶ