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私たちの活動

アメリカUNITED STATES

アメリカでの活動

2023年8月8日(現地時間)に発生したハワイ・マウイ島山火事。

ピースウィンズは8月16日、緊急支援チームを現地に派遣し、物資支援やペット支援、復旧・復興支援にあたりました。

アメリカの基礎データ

国名
アメリカ合衆国(United States of America)
首都
ワシントンD.C.
面積
9,833,517平方キロメートル(50州・日本の約26倍)
人口
約3億3,200万人(2021年7月米統計局推計)
言語
主として英語(法律上の定めはない)
宗教
信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教

アメリカで解決したい課題を教えて!

2023年8月8日未明に米国ハワイ州マウイ島で起きた大規模な山火事は、島西部ラハイナ地区で壊滅的な被害をもたらしました。人びとはグリーフとトラウマを抱えていますが、こういった大規模なトラウマに対する心理社会的サポート(PSS)を実施する人材が不足しており、対応能力強化が求められています。

この火災で特に影響を受けたのは、就学年齢の子どもたちです。火災から数週間後に開校した学校は設備の損失、教師の未補充による授業数の減少等、さまざまな課題に直面しています。避難した生徒の多くは、すでに喪失などの経験をしており、転校先で新たに教師や生徒と関係を構築することは精神的負担となっています。さらに、教師たちも、同じく被災をしていながら生徒たちのケアをしなければならない状況となっています。

また、被災したのは人間だけではありません。人間と同じく猛火から逃れ、家を失い、その恐怖とトラウマを抱える数千に及ぶペットたちがいます。火災発生直後、避難所の閉鎖や一時的な住居でのペット飼育の難しさから、地元の動物保護団体が一時的にペットを引き取り、飼い主が新しい住居を用意するまでの世話を提供する必要がありました。

ピースウィンズの活動を通して、改善されたことを教えて!

マウイ島西部ラハイナ地区で、精神保健および心理社会的支援(Mental Health and Psychosocial Support、以下MHPSS)、トラウマインフォームドケア(Trauma Informed Care)を促進し、研修やワークショップを通してコミュニティの対応能力を強化することで、人びとの心理的ストレスを緩和するサービスへのアクセスを確保しました。

生徒やコミュニティの人びとにグリーフサポートを提供したり、子どもたちと保護者が利用できるキキ(子ども)・コーナーの設置やイベントの開催を実施しています。

また、被災したペットとその家族が再び幸せな生活を取り戻すことができるように必要な医療ケア、搬送時に必要なコスト、日々お世話するボランティアスタッフの人件費、その他必要なペット用品の支援も行いました。

今後活動を続けるにつれ、より改善できそうな所は?

マウイ島での火災は、直接的に被災したラハイナ地区だけでなく、島全体に精神的、社会的、経済的影響をもたらしました。ピースウィンズは、提携団体職員や支援者だけでなく、コミュニティの人びとも対象とする、様々な研修やワークショップを実施し、より多くの人びとが心理社会的サポート(PSS)を実践できるようにし、コミュニティ全体のPSSの対応能力を強化し、さらに火災で職を失った人への新たな生計活動の機会にもつなげられるよう支援します。

事業終了後も受講者が研修で学んだノウハウを周知し、コミュニティ全体が大規模なトラウマを共に乗り越えられるよう後押しできることが期待されます。

SUPPORTご支援のお願い

支援が必要な人々のために
できること

ピースウィンズは世界各地の地震・洪水・干ばつなどの自然災害と、
紛争や貧困など人為的な要因によって
生命や生活の危機にさらされた人を支援しています。
また、復興・開発のために支援を行います。

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